特殊清掃とは?八王子市の遺品整理士が解説します
今回は、あまり聞きなれない”特殊清掃”についてお話いたします。
普通の清掃じゃない?何が違うの?
わかりやす、徹底的に
八王子市、便利屋の遺品整理士が解説します!
目次
1,特殊清掃とは
2,特殊清掃のポイント
<害虫駆>
<消毒・除菌>
<汚染物の除去>
<消臭>
<解体・リフォーム>
3,特殊清掃の具体的な工程
4,信頼できる業者を選ぶポイント
5,特殊清掃の費用と内容
5-1特殊清掃費用の相場
7,まとめ:信頼のおける地元の業者選び
特殊清掃とは
孤独死や自殺、事件、事故など死後に長期間を経過してから遺体が発見された現場において、消毒・除菌を含む特殊(特別)な清掃のことをいいます。
その他にも火災やボヤ、水害などの災害復旧などや飲食店で用いられる什器類の強力な油汚れ、石材などのシミ抜き、カーペットなどに付着した重度な汚れ、タバコ臭やカビ臭、ペット臭といった日常的に蓄積してしまった臭気などの特別な清掃を特殊清掃、特別清掃と呼ぶこともあります。
特殊清掃という仕事の中で、一番重要なのはアパート・団地住宅・マンションあるいは一戸建の「部屋の原状回復」です。
原状回復とは入居時の状態に部屋を戻すこと。原則として経年変化や通常の生活による磨耗は貸主側の負担で、借主の故意・過失によって汚損・損壊したものがあれば、その修理費を請求されるのが一般的です。
要するに賃貸であれ、持ち家であれ「入居時の状態に部屋を戻すこと」を指します。
孤独死などで死亡してからの発見が遅れ遺体が腐敗すると、部屋の惨状は害虫や悪臭で凄まじいものになっています。
遺体の搬出は警察が行ってくれますが、遺体を搬出した後でも悪臭、汚染物、害虫などは残っている状態ですので特殊清掃が必要不可欠になります。
死臭というものは「存在する臭いの中で最も臭い」と言われ、これらを普通に清掃しただけでは、床や壁・天井にしみこんでしまった汚れや臭いは絶対にとれませんから、専門的な知識と技術が必要です。
また、一般的なハウスクリーニング業者・リフォーム業者でも見た目だけ綺麗にできても、完全に死臭を消すことはできないです。このように一般的な会社では行えない孤独死現場の完全な原状回復のために、特殊清掃作業が行われます。
特殊清掃のポイント
それでは、特殊清掃のポイントを解説していきます
<害虫駆除>
孤独死現場では必ずと言っていいほどハエやウジ、ゴキブリなど害虫が発生します。害虫を放置しておくと、清掃の妨げになるのはもちろん窓の隙間から外へ出ていき近隣へ菌を運び出してしまうこともある為、専用の殺虫剤や燻煙剤などを使って衛生上に問題がある害虫を徹底的に駆除していきます。
<消毒・除菌>
作業員と近隣への配慮のため(感染症を予防)、特殊清掃専用の特殊な薬剤と機器を使用し消毒・除菌を行います。
業者により消毒剤や機材の種類は異なり、ここで作業の質や料金に差が生まれたりします。
料金が安い業者は殺菌力の低いものを使用していることが多く見られます。
どこに菌が付着しているかは見た目ではプロでも分からないので、細かな隙間なども徹底的に消毒と除菌は行われます。
<汚染物の除去>
血液や体液が付着し汚染された布団やまくら・ベッドや家具など撤去します。
そして床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。また、汚れが染み込んだカーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、床下や壁に染みこんでしまっている汚れも徹底的に清掃していきます。
<消臭>
特殊清掃でいくら見た目が綺麗になっても、死臭というものは強烈でまだ臭いは残ります。特殊清掃業者は特殊清掃専用の消臭剤・機器を使用し、強力に消臭していきます。
消毒と同じく業者により消臭剤や機材の種類は異なり、ここでも作業の質や料金に差が生まれたりします。
やはり料金が安い業者は材料や機材が低レベルの物を使用していることが多く、消臭力も劣ってしまいます。そして実際に臭いが消えたか業者が直接確認し、まだ臭いが残っている場合は完全に消臭できるまで様々なアプローチで作業を繰り返します。
消臭作業が確実に行われていないと後日悪臭が戻ってくることもある為、消臭作業は重点的に行います。
<解体・リフォーム>
体液が床下や壁の内部まで浸透してしまっている場合には、特殊清掃以外に床や壁を一度撤去し新設する内装リフォームが必要な場合もあります。
また、お客様のご負担を減らすためリフォームをせず消臭・消毒をするように心がけていますが、発見がかなり遅れ、特に木材の内部まで浸透してしまっている場合にはリフォームしなければ原状回復できない場合もあります。
金額はその分高額になりますが、最初に特殊清掃した後にリフォームとなると「特殊清掃費+リフォーム費」と二重に費用が発生しますので、完全に床下や壁の下地まで染み込んでいる現場では業者と依頼主が相談の上、特殊清掃はせず始めから解体・リフォームを作業予定に組み込むこともあります。
以上のように特殊清掃は、事故や事件、自殺・病死にかかわらず、遺体発見が遅れてしまった孤独死現場の場合には特殊清掃が必要となります。
「事件性がなければ特殊清掃を依頼しなくてもいいのでは?」と感じるかもしれませんが、死亡から遺体発見まで、夏であれば2日、冬でも1週間程度で腐敗が進み死臭が漂います。
臭いは近所迷惑になり、苦情や噂が立ち物件の損失にもなりかねませんので緊急に対処する必要があります。
そこまで汚れていないような部屋でもどこに危険なウイルスが潜んでいるか分かりません、片付けていくと布団や床を通り越して床下まで体液が染み込んでいることもあり、そうなると特殊清掃のプロ以外には正しい処置が出来ません。
死亡から遺体発見まで数日から1週間以上経過している、害虫が発生してしまっている場合も発見が遅れた証拠なので、迷わず特殊清掃業者に依頼した方が良いでしょう。
特殊清掃の具体的な工程
近年、孤独死の増加により、特殊清掃・特別清掃を請け負う業者が増えています。市販の洗浄剤や清掃機器、一般的な洗浄方法やハウスクリーニングでは除去できないシミや汚れ、悪臭などを消毒や除菌も含め除去する特殊な技術を有する専門業者に依頼する必要があります。
特殊清掃・特別清掃の工程は業者によってさまざまですが、体液や血液などから感染症を防ぐため、特殊な溶剤(二酸化塩素)を使用して強力な消毒剤を散布してから作業を開始します。その後、汚染箇所を徹底的に清掃、消毒、消臭作業を実施します。必要に応じて床や壁などのリフォーム工事も必須となるため提携のリフォーム業者と連携し原状回復を図ります。
信頼できる業者を選ぶポイント
特殊清掃・特別清掃で最大の要となるのが、消臭・脱臭作業です。異臭の元を分解し根源から取り除くための特殊な機材を使います。世界的にも評価の高い機器で残臭を完全に除去できる他、除菌効果にも優れた機材です。特殊清掃などでは、このような高性能の専用機器において消臭や除菌の作業を進めます。
業者を選ぶ際の一つの参考になるのが、専門的な知識が必要なため脱臭サービスや特殊清掃・特別清掃に精通しているか?また、さまざまなセミナーや団体・講習会などの機会を通じてスキルアップや最新技術の導入などを積極的に行っている業者であるかどうかを確認することも悪徳業者を見抜く一つのヒントになります。
特殊清掃の費用と内容
特殊清掃業者を依頼しなければいけないときにやはり一番気になるのがその費用ですが、実際の料金は特殊清掃業者によって大きく変わります。
特殊清掃を業者に依頼した場合の費用の相場、最大料金が表記されない理由・割引きになるケース、見積もり書を確認するポイントについて書いていきたいと思います。
特殊清掃費用の相場
特殊清掃業者ごとの料金表 | ||
A社 | B社 | C社 |
床上特殊清掃 35,000円~ | 害虫駆除 25,000円~ | 害虫駆除 m2あたり600円~ |
浴室清掃 55,000円~ | 汚物掃除 30,000円~ | 床上特殊清掃 45,000円~ |
消臭・除菌剤散布 15,000円~ | 消臭 33,000円~ | 浴室清掃 55,000円~ |
人件費 25,000円~ |
上記3つセット 66,000円~ |
特殊清掃基本パック99,000円~ |
上記の3社を比較してみると、どの特殊清掃業者も同じような感じで作業内容によって細かく金額を設定しています。ただ、どの業者も最低金額は明示されていますが、どれも「~」と表記されています。
C社のようにすべての作業をパック料金とし、依頼主に分かり易い金額を提示している特殊清掃業者もありますが、基本の特殊清掃料金以外にオプションとして「別途料金」を表示している業者もありました。業者によってはすべてパックで198,000円や368,000円と定額プランを打ち出している業者もあります。
特殊清掃の費用は最低金額で55,000円程度〜が一般的な相場となる感じです。オプションなどが必要なく、最低限の特殊清掃であればそこまで高額の費用の心配はしなくて良いと言えるでしょう。ただ、現場状況で(体液や血液、臭い処置)大きく変動される可能性もあることがよくわかります。
特殊清掃も、最低金額で納まる範囲内であればハウスクリーニング程度の価格であることが解りましたが、特殊清掃の最大料金が「~」となっており、現場の状況やオプション作業等で高額になることが予想されます。
いずれにしても、大事なことは事前見積りでしっかりとした打ち合わせや確認が大切となります。
まとめ:信頼のおける地元の業者選び
やはり、地元で信頼のおける業者選びが大切です。遠い業者では、近隣等の臭い対策や苦情対応が迅速に行えるでしょうか?
また、作業後のトラブルも契約書がしっかりしていないと知らぬ存ぜぬで終わってしまいます。地元の専門業者であればいい加減な作業も出来ないはずです。
最後に今回記事を書きました八王子市の遺品整理士は
八王子市を拠点として町田市、立川市、日野市、多摩市、昭島市、あきる野市、福生市、羽村市の多摩エリアで地域密着13年の街の便利屋サンライフ在籍しております。
まずは、お気軽にお問合せご相談下さい。
詳細はこちら⇒街の便利屋サンライフホームページ
八王子市遺品整は⇒こちらから
遺品整理士の挨拶は⇒こちらから